クローン病で食事制限のある私が飲食店のホームページを制作する理由

コラム

クローン病って聞いたことのない方の方が多いと思いますが、具合が悪くなると絶食をしないといけないときがあります。絶食中は当然空腹で、食欲もあるので、食べ物を見るのはキツいです。そんな私がなぜ飲食店のホームページ制作を行っているか、今回はそのような記事です。同じクローン病患者の人や、疾患を抱えているけど仕事をしたいという人に参考になると嬉しいです。

クローン病とは

クローン病という病気は小腸や大腸に潰瘍ができる病気で、原因が分かっておらず難病指定になっています。私の場合、大学卒業したくらいで発覚したのですが、大抵は10代で発症することが多いようです。(振り返れば私も10代の頃から胃腸が悪く、通院のたびに風邪からくる腸炎と診断されていたので、そもそもクローン病だったのかもしれません。)

似たような病気で潰瘍性大腸炎という病気があって、潰瘍性大腸炎の場合はその名の通り大腸にしか潰瘍ができず、クローン病の場合は大腸以外に小腸などの消化管全体に潰瘍ができるという違いがあります。前首相の安倍さんが潰瘍性大腸炎で有名です。

このふたつをIBD(炎症性腸疾患)とまとめられたりするのですが、クローン病も潰瘍性大腸炎も確実な治療法がなく、寛解(調子のいい時)と再燃(調子の悪い時)を一定の周期で繰り返すことが分かっています。寛解の時期は案外なんでも食べられるのですが、再燃すると状況によっては絶食を数ヶ月続ける場合もあります。

治療法はないのですが、いろんな薬が開発されており、症状を和らげたりするものも増えてきています。ただ、再燃中は何をしても良くならないことが多く、少しでも食べ物を口にするだけで腹痛があるので、最終的に何も食べないという方法しか選べなくなります。
(そのままでは栄養不足で倒れてしまいますので、エレンタールという消化能力がなくても摂取できる経口栄養剤のもので必要最低限のカロリーを摂ります。)

自宅で仕事ができる

10年前くらいのことですが、再燃がひどすぎてどうしようもなくなり、小腸を切除することになりました。といっても小腸全部ではなく、小腸って6mくらいあって、そのうちの半分程度、3m弱を切除しました。

クローン病って何がツライってお腹が痛いのもそうですが、一番問題なのがトイレです。詳細を書くのは避けますが、頻繁にトイレに行きますし、便意を催したら近くにトイレがないと事故が起きます。さらにいつ便意を催すかが分からないので、一日中トイレのことを考える状態で、外出するのも嫌になっていました。

サラリーマンなので通勤経路のトイレはすべて把握し、有事の際には駆け込める準備ができている状態ではありますが、毎日通勤するのはツラかったです。とはいえ仕事はしないと生きていけないので、出社さえすればいつでもトイレにいけるように内勤の仕事を探して、IT関連の職についたわけです。

10年前に小腸の一部を切除することでものすごく病状が楽になり、外出も困らなくなりました。ただ小腸が短いので消化が不完全になりがちでして、食べ物には気をつけています。

前置きが長くなってしまいましたが、このような状態なので、自宅でできるホームページ制作は私にとってとても都合のいい仕事なんです。以前のように週5で通勤電車に乗ることもなくなりました。

また、ホームページ制作の仕事って納品スケジュールはありますが、仕事をする時間は自分でコントロールできますので、最悪、入院していてもできますしね。

知識をつけながら売上の貢献もできる

もともとは情シスと呼ばれる、企業内IT担当者をやっておりまして、業務内容としては会社で使用するIT関連を一手に引き受け、社員が使うPCの手配やセッティングから、ITシステムの企画・導入・運用・保守など幅広く対応する仕事です。

就職をする際に、営業だったら外回りが多くトイレ問題が発生するけれど、内勤の仕事であればトイレの場所を気にすることはなくなりそうという理由と、元々大学でITの勉強もしており興味があったということで職種を決めました。

なので、IT全般に興味があるものの、仕事でホームページを作るということはやっていなかったので、飲食店のホームページを作る仕事をしたいという思いはなくて、始めは趣味でホームページ制作を学んでいました。

いつか自宅で仕事ができるようになったらいいなと思っていたのですが、まずは行動だろうということで、実際にホームページが作れるようになったタイミングで、市区町村で開催されている起業塾に参加してみたんです。

そこには起業したい人がたくさん参加しており、参加者のみなさまにホームページは必要かどうか聞いてみたところ、必要は必要だけど、クオリティにこだわるよりは、そこからお客さんを集めるとか、商談時にホームページを見てもらいながら事業を説明するための資料として使いたいなど、具体的なコメントをもらうことができました。

元々の私の業務としてホームページを作ることは行っていませんでしたが、会社のIT担当者ということもあり、ホームページ閲覧者が商品の問合せを気軽にしてもらいたくなる施策を考えたり、検索されたキーワードをもとにホームページの改善を図るといったことは行っていましたので、ホームページと営業活動をつなげるお手伝いや助言ができることが分かったのです。

もちろん昔の知識のままでは足りませんので新しく勉強することも増えましたが、ホームページを活かすことを考えたり、新しいITツールが集客に使えるかなんてことを考えるのはとても楽しく、やりがいのある仕事ということも分かってきました。

結局食べることが好き

ここまでの話で、わざわざ飲食店のホームページでなくても、普通にホームページ制作をやればいいのでは?と思われそうですが、お腹が痛くて数ヶ月絶食することになっても、孤独のグルメや酒場放浪記みたいなテレビでやってるグルメ番組を見るのが好きで、やっぱり飲食系のお手伝いをしたくて、このブログを運営しています。

あとは、クローン病とか潰瘍性大腸炎の人も比較的食べやすい食材というのがありまして、ここでいう食べやすい食べにくいというのは、消化がしやすいというところだったり、脂質を避けたほうがいいなどで、いつかそういった感じのお店を開きたい(米粉のたこ焼きと小麦粉不使用のカレー屋さんを狙ってます)っていうちょっとした野望もあるので、飲食店の知見を増やしてその時が来た時に活かしたいななんて考えています。

まとめ

だらだらと個人的なことを書いてきましたが、自分でもホームページ制作の仕事が向いてるのではないかと感じながら仕事をしています。もしあなたがクローン病だったり、そうでなくても何か疾患を抱えていて通常の仕事が難しいようであれば、IT系の仕事が向いているかもしれません。IT系の仕事とひとくくりにしても、ホームページ制作以外にもたくさんありますので、一度調べてみることをオススメします。

また、当然ですが、仕事が簡単なわけでもないですし、大変なこともありますが、なによりトイレのことを考えなくていいというのは大きなメリットです。(この疾患を抱えてなければこのメリットが伝わらなさそうですが…。)それだけで勉強も頑張れます。

クローン病について自分の事例を踏まえて書きましたが、調子がいい時は常識の範囲内で何でも食べて大丈夫なときもあります。たまに飲食店の方と打合せが終わった帰りに新商品として開発中のコロッケをお土産でもらったりして、家族で食べながらお客さんにもらったんだよと子どもたちに話したりして、とても楽しく仕事をしています。

というわけで、こんな私ですが、引き続きよろしくお願いいたします。(笑)

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